香港らしい個性とセンスの溢れる部屋を作りたい人必見！

2016/08/16

香港ローカルアーティストがデザインしたイームズロッキングチェア

多くの人が夢見るインテリアや家具で彩ったお洒落な部屋。さらにはせっかく香港にいるんだから香港らしさを取り入れた個性的な部屋にもしたい・・・なんて考え始めると香港らしく、かつお洒落な家具を見つけるのはなかなか難しい。そんな、部屋にお洒落と香港らしさを求める人にぜひ知ってもらいたいのがSOHong Kong -Design for Youキャンペーンだ。このキャンペーンでは洗練された設計の家具で有名なハーマンミラーと香港で注目を集めるローカルアーティストがコラボして、香港らしさを前面に押し出したイームズロッキングチェアを作っている。デザインを手がけたのは独特なセンスが光る香港生まれのアーティスト「ビビアン・ホー」と香港の世俗的な生活風景に美を見出すアーティストグループ「Graphic Airlines」。まずビビアン・ホーの作品は、椅子の前面いっぱいに描かれた招き猫に目を奪われる。鈴の代わりにエッグタルトを付けていて、少し西洋の影響を受けているのもまた香港らしさを感じさせる。背面では真っ赤な下地に白文字が入った香港の質屋のマークが存在感を放ち、基調となっている昔ながらのタイル模様がこれまた大衆感を漂わせている。このようにビビアン・ホーのデザインが香港のローカル感に焦点を当てる一方で、Graphic Airlinesのデザインには全く逆の香港らしさが表れていて面白い。薄いピンク地に描かれた赤紫の大きな花びらが美しいオオバナソシンカ（大花蘇芯花）。この花は香港で発見されたバウヒニア属の一種で芳香を持ち、秋から春にかけて咲く。香港の花としても有名なオオバナソシンカの絵には「願いは必ず叶う」という想いも込められている。花の中心にさりげなく描かれた、Graphic Airlinesのロゴにも登場する「Ah Fat」というキャラクターはこの椅子をただの可愛い椅子ではなくユーモアに満ちた椅子に仕上げていて、シンプルな部屋に置けば良いアクセントになるかもしれない。どちらの椅子もアーティストの個性が表れており、ユニークなデザインと相まって見る者を虜にしてしまうこと間違いなし。もちろん座り心地も、ハーマンミラーの他の製品と同様に抜群。たまには香港の喧騒を忘れてロッキングチェア独特の気持ちの良い揺れを感じながら、ゆったりとした時間を過ごすのもいいのではないだろうか。