「香港-米子(鳥取)」定期便がいよいよ就航

2016/09/05

充実する地方便を活用し、
日本各地の魅力を発掘する旅へ!

鳥取砂丘

鳥取砂丘

9月14日、香港航空(Hong Kong Airlines)が香港と山陰地方を初めて結ぶ路線となる「香港-米子(米子鬼太郎空港)線」を就航する。運行ダイヤは水曜日と土曜日の週2便で、それぞれ香港発が12時5分、米子発が17時10分というスケジュールだ。

A330-200(1)

※実際の就航機材はA-320です

昨今の「自分たちが住む香港と似た大都市圏の東京や大阪よりも、趣や癒し、そして独自の文化体験ができる地方に行きたい」という香港人のニーズを受け、今年に入り山陽地方の岡山(香港航空)、そして四国の高松(香港エクスプレス)、そして今回と、初めてとなる土地への直行便就航が相次いでいる。香港と日本の各地との人や物の流れの活発化は、香港の人たちだけでなく、香港にいながら日本各地の名産品を手に入れたり口にすることができたり、一時帰国の際の日本での過ごし方の選択肢が広がったりと、香港に住む日本人の生活の充実へも繋がっている。

しかし、ここにきて、3月に就航したばかりの「香港-岡山便」が搭乗率の低下により便数が縮小されるなど、せっかく開通した「道」をうまく生かしきれていない残念な状況も出始めている。先日のリオデジャネイロオリンピック閉会式で披露された日本のパフォーマンスが国内外で高い評価を受け、「本番」に向け更に日本に注目が集まる今、地方にも求められるのは「強いアピール力」だ。

鳥取県では就航に向け、7月に香港のメディア関係者やブロガー、ユーチューバー向けに組まれる観光スポットめぐり「FAMツアー」を開催。同県が勧める各地の観光スポットを紹介。また、平井同県知事も自ら来港し、香港で同県出身の漫画家故水木しげる氏の「ゲゲゲの鬼太郎」や青山剛昌氏の「名探偵コナン」と共に県産品のトップセールスを行っている。今後は様々な個性をもつ見どころいっぱいな自県の魅力を、どれだけ実際に来訪した香港の人たちに伝えていけるかが課題となってくる。これは先に就航した各県にも共通して言えることであろう。

松葉ガニ 海の幸

ともあれ、私たちの食卓に新鮮な松葉ガニなどの鳥取物産が並ぶ日はもう目の前。同便の価格設定は「従来型航空会社よりは安価だが、LCCよりは高め」とのこと。就航直後に至っては夏休みシーズンが終わりかけるということもあり、往復で3万円を切るというチケット出ており、利用しやすい料金にも人気が出そうだ。

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魅力いっぱいの海の幸が目白押し

飛行機に跨る鬼太郎が出迎えてくれる米子空港は、生マグロ水揚量日本一を誇る境港にも至近。少し足を延ばせば美しい夕日やしじみ漁で有名な島根県の宍道湖と松江、さらには出雲大社、そして東へ行けば鳥取砂丘と、自然や文化が盛りだくさんの見どころが点在するエリアだ。

この定期便就航を機に、香港と山陰の相互交流が活発化することが大いに期待されている。 是非、一気に行きやすくなった山陰の玄関口を訪れてみては。

大山

大山

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