中国伝統の高級アンティーク家具展

2016/09/27

アンティーク家具

香港大学の美術博物館で、世界的にも有名な木材「黄花梨」を使用し作られた家具展が11月まで開催中だ。

中国の木製家具の歴史は、明の時代、他国との貿易が盛んになるなか、木材で作られた家具が数多く輸入され、その影響を受けて国内でも製造されるようになったのが始まり。隆慶帝(1567-1572)の治世時代に国が開かれたことで海外から数多く輸入された多様な木材を使い、エレガントなラインと繊細な彫刻を施し作られた。そして、明王朝と清王朝(1368-1911)という長い時間を経る中で、中国古典家具の代表ともいえる黄花梨や紫檀から作られた家具が誕生した。

なかでも黄花梨は、中国の海南島に主に生息、一説によれば既に絶滅したとも言われている希少な木だ。これを利用した製品はいずれも市場で「超」がつくほどの高値で取引されており、家具について言えば、椅子で一脚数百万円、ベッドにいたっては数千万という値がつくことも。

今回はそんな普段めったにお目にかかれない逸品を鑑賞できるまたとないチャンス。重厚な雰囲気を醸し出すアンティーク家具は、今の時代にみるとむしろ斬新な作りなものも多く、家具というよりはむしろ美術品。あなたも同展を訪れて、悠久の歴史に思いを馳せてみてはいかがだろうか。

アンティーク家具

晏如居藏明式黃花梨家具展
期間:~11月20日
住所:1/F., T.T. Tsui Bldg., UMAG, 90 Bonham Rd., Pokfulam
電話:(852)2241-5500
時間:9:30~18:00(月曜~土曜)、13:00~18:00(日曜)
休館日:大学の休校日に準ずる
料金:無料
ウェブ:www.hkumag.hku.hk

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