スタンダップコメディアンぜんじろう 12月に香港でお笑いライブを開催!

2016/09/27

海外で個人をしっかり持って、自分の考えで競い合い突き進むのも、
やりがいがあるな〜と思います。

90年代に日本のテレビで活躍した後、98年から海外での活動をスタートしたぜんじろう。タイのコメディ大会での優勝、本場全米コメディ大会入賞と、数々の目覚ましい活躍を続ける彼が、アジアツアーの一環として、ついに香港で本格ライブを行う。そんな同氏にこの度PPWが独占インタビュー!海外でのお笑いのこと。今だから語れるあんなこと。そして今回のライブについての思いを熱く語ってくれた。

ぜんじろう

〈ぜんじろう氏・プロフィール〉
吉本興業所属。1968年生まれ。大阪芸術大学を2日で辞める。上岡龍太郎に弟子入り。「テレビのツボ」や「元気が出るテレビ」などに出演。国内では「ABC新人漫才コンクール新人賞」、「今宮子供えびす福笑い大賞」、海外では「ComedyStoreモーストユニーク賞」などを受賞。「2015年世界コメディ大会」優勝 in タイ、「2016年には全米コメディ大会」4位に輝く。

 

 

海外での活動について

◆海外で活動をされるようになったきっかけと、海外進出最初の地にアメリカを選ばれた理由はなんですか?

僕が10代の頃、立川談志師匠に、アメリカの伝説のコメディアン「レニーブルース」の魅力についてお聞きしました。僕の師匠上岡龍太郎もレニーブルースが好きでし
た。当時、彼の半生を綴った映画「レニー」を見ると、正直、全然面白くなかったんです。もし、お金が溜まったら、アメリカに行って、本場の「コメディ」を体験したいと思っていました。幸か不幸か、ちょうど僕は30代前半で、東京進出に大失敗し、アメリカ行きを決意しました。

あとは、やはり今のエンターテイメントの本場だからです。やっていくうちに、英語圏、イギリス、オーストラリアなどからオファーもいただけるようになりました。

ぜんじろう ぜんじろう

 

◆国や地域によって観客が求めるものに違いはありますか。

日本はここ近年、笑いがさらに幼稚化していて、音やリズムだったり、動きだったり「何も考えないで笑える」ようなのが好まれています。西洋は「論理的で、皮肉な笑い」が好まれます。同じアジアでも、中国本土は特に80年代以降のお客さんに、案外、論理的なネタがウケたりしてびっくりでした。

あとは、やはり国によっては宗教上のタブーなどもあるのでそのあたりに敏感に気を配るようにしています。まず行った先でその国のコメディアンに会い、その辺りの事情をリサーチします。

ぜんじろう

 

◆日本人にはまだなじみの薄い「スタンダップコメディ」ですが、海外では主流なのでしょうか。

はい、英語圏のアメリカ、イギリスなどはもちろん、最近では、中東、アフリカ、南米、ヨーロッパ、後、中国でも主流になってきました。ひとりでマイクの前に立ち話す。しかも自己主張する!これがスタンダップです。縦社会の韓国と日本では、まだ主流じゃないです。

ぜんじろう

 

◆海外でも活躍をされている今、改めて日本と海外のお笑いと、お笑い界について気付かれたことはありますか。

日本では「テレビに出演してるかどうかが」大きいですね。世間のみなさんが「テレビに出演する=面白い」と思っています。後、お笑い界でも、芸人がすぐに大きな事務所に入ろうとします。すがろうとする。ある種のサラリーマン化ですね。西洋では、あくまで個人でのし上がってやろうとします。

やはり日本では、社会がそうであるように、芸人同士の「しがらみ」が大きいです。そういった意味で、日本ではしがらみから自由なはずの芸人社会も、ガチガチの「しがらみ社会」です。

ぜんじろう

 

◆海外での活動は自分にあっていると思いますか。

本来僕は、実はしがらみの多い日本で、幼稚にわいわい、ぬくぬく、気を使い合ったやったほうがむいてるんですがね(笑)。でも、海外で個人をしっかり持って、自分の考えで競い合い突き進むのも、やりがいがあるな~と思います。

 

 

今回の香港でのライブについて

◆今回はどんなライブですか?

今回は、初めて香港で日本語で日本の方の前でやるライブです。僕と、超ハイパーコメディアン、演劇界のカリスマ「清水宏」の海外進出2人組が、世界標準の笑いのスタイル、1人でマイク1本で、観客に向けて、マシンガンのごとく言葉を捲し立て、笑いをとる「スタンダップコメディ」を、やらせてもらいます。

中身も、これまでの日本の「お笑い」では、扱わなかったネタの分野、政治、宗教、芸能界、特にジャニーズや、よしもと内部の事など、タブーと言われる分野にも、どんどん切り込んでいきます!「大人の為」の新しいエンタテイメントです。

日本語のネタで、腹の底から笑って、スカッとして、そして最後は、ぐっと来る!世界各国を笑わせて来た2人だからからこそ出来る!世界レベルの笑いのライブを、香港にお届けしに行きます!

ぜんじろう

 

◆共演される清水宏さんについてご紹介いただけますか?

清水さんは僕と同じく、海外に出向いて闘うコメディアンです。海外のフリンジフェスティバルに、数多く出演されていて。2015年カナダフェスティバルでは外国人賞を獲得しました。また、アングラの演劇界で、カリスマな方でもあります。実は、先日、日本スタンダップコメディ協会を旗揚げいたしました。清水さんが会長で、僕が副会長です。

彼は、僕とはまた違ったスタンダップのスタイルで、とてもエネルギッシュであり、またインテリでもあります。僕より2歳年上なのに、バイタリティーのすごさは、見る人に勇気を与えます!そして帰りには、やたら元気になっている!そんな方です。なので、是非、是非、清水宏を知らない方は、ほんと、体感しに、観に来ていただきたいです。清水さんは、今、日本のメディアには露出されていませんが、ここ10年の間にスターになる方だと思います。

 

◆フリンジクラブで英語のライブも予定しているとか

はい。こちらは、Nickさんと言う香港在住のイギリス人コメディアンと僕と清水さんと3人でのコメディーライブです。僕は、世界大会で1位になったネタを、また清水さんはカナダのフェスティバルで賞を貰ったネタをする予定です。Nickさんもイギリス人の目線から香港をブリティッシュユーモアで、香港を斬っていかれると思います。英語が、そんなにわからなくても、大笑い出来るネタになっています。なので、こちらも面白いと思いますよ!

ぜんじろう

 

◆香港に住む日本人に向けて意気込みをひと言!

異国の地で、いろんな事情や、現実と夢を同時に抱えられ、がんばって過ごしてらっしゃる日本の方々に向けて、全力で、笑かしにいきます!是非、12月1日は、大笑いしに、いらしてください。また、終わってから自由参加ですが、懇親会もやりますので、ご参加ください。大いに飲んで食べて、みなさんと語り合いたいです!是非、是非、いらしてください!

 

ぜんじろう

我々の知らぬ間に、海外のコメディフェスティバルからもお声がかかるほどの活躍ぶり。そしてこの度、世界最大級のスタンダップコメディ大会に日本代表として選ばれるなど、今や押しも押されぬ「世界的コメディアン」となったぜんじろうの香港ライブを見逃すな!!

スタンダップコメディ(日本語)アジアツアー香港公演
2016年12月1日(木)出演:ぜんじろう、清水宏

場所:Take out comedy club, Basement, 34 Elgin St., Soho
ツイッター:https://twitter.com/zenzenjiro
フェイスブック:www.facebook.com/zenzenjiro

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