香港のワーキングホリデー事情 日本の人気は伸び悩み?

2017/07/11

在香港日本国総領事館によると、日本へのワーキングホリデー(以下、ワーホリ)を申請する香港の若者は減少しており、2014年以来の低水準となっている。申請者数が減少したことにより、申請者のほぼ全員が認可を得ることが出来たという。

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今年4月に開始された1回目の募集では352人が応募し、わずか5人が審査に不合格。ワーホリ申請の応募件数としては、2014年4月に279件だった時以来の人数となった。

当館は申請者数の減少については言及しなかったが「今年2回目の申請では、より多くの香港の若者達が日本へのワーキングホリデービザを申請してくれることを願っています。二国間の若者の交流を促進して双方の異文化社会への理解を深めるこ
とで、日本と香港の関係をさらによりよくすることができるでしょう。」と述べた。
二国間のワーホリ制度は2010年に開始、毎年4月と10月の2回に実施されている。当初は年間定員250名だったが、定員数は次第に増加し、昨年は2回の申請で定員875名に対して合計917件の申請書が受理された。ちなみに競争倍率が一番高かったのは、申請応募者の3分の1以下のみが認可を得た2015年10月と2016年4月だった。

ワーホリ制度は、18歳から30歳までの香港在住者が申請可能。申請受理後は日本に1年以上滞在し、短期雇用や短期留学を経験することが可能。その場合は8月31日までに北角(ノースポイント)にある日本ビザ申請センターでビザ交付を受けることになる。

今年2回目の申請は10月3日~31日まで受付予定、申請結果は同年12月に発表されることになっている。

日本は香港の人々にとって人気の旅行先だ。2015年、訪日観光客は約150万人を達成し、昨年は一昨年を上回る約184万人が訪日、全アジアでは訪日観光客総数の内、約10%を占めた。

2001年以来、香港は11カ国との相互ワーホリ制度を確立しており、昨年末までに75,000人以上の香港人がド同制度を利用した。今年から新たにワーホリ先として選択肢に加わったハンガリーへの申請は、7月1日に開始予定だという。

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