渡辺おさむ氏スイーツデコレーションアート展示会

2017/08/16

5photo by ©Whitestone

「徹子の部屋スペシャル」をはじめ数多くのテレビ番組に出演や2008年の上海での展示会を皮切りにミラノ・ベルギー・トルコ・韓国・台湾・シンガポールなど海外各地での出展でその活躍に注目が集まっている日本人アーティストの渡辺おさむ氏。渡辺氏のスイーツデコレーションアート作品35点を集めた展示会「Sweet Summer」が8月4日に中環(セントラル)の画廊 「Whitestone」でスタートした。7年前に開催し好評を博したAPMでの展覧会に続き香港では今回2回目。スイーツデコレーションアート制作を手掛けるきっかけについて渡辺氏は「私の母親が製菓学校講師だったので、幼少のころからケーキに囲まれて育ちました。そのため様々なケーキの形状や色の記憶が自分には強く残っていたため、それをアートとして昇華し表現することで自分のオリジナリティや起源、そして自分らしさが表現出来るのではないか。と思い至り、作品制作に取り掛かり始めました。」と語る。このスイーツのデコレーションアートは、日本独自の文化である食品サンプルの技術を融合したものだが、その作成技法などは過去には全く存在していなかったため、渡辺氏が全て独学・独自で作り上げたもの。

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渡辺氏の作品はFRP(繊維強化プラスチック)の筐体に樹脂でできた生クリームに見立てたフェイククリームや樹脂製手作りのマカロンやゼリー、様々なフルーツ等様々な素材を使って、思い浮かんだインスピレーションにしたがって配置など決めていくそうで、事前にデッサンを全く用意していないという。「作品を作っている時は本当に楽しいですよ。というか、楽しくなかったら作品は創り上げられませんから」と渡辺氏はにこやかに語ってい た が、これ が いわば”渡辺ワールド”ともいうべき独自の夢と喜びに満ち溢れた作品が完成するゆえんかもしれない。

「高さが150cm以上するキリンを題材とした作品を海外で買っていただいたのですが、このキリンの作品のイメージに合うように、自宅の内装をこれから変えるそうです。日本だったら自分の家の内装にあった装飾品を買うことが多いかと思いますから、これには驚かされましたね。」と、海外出展の際のエピソードを紹介いただいた。

今後世界中の作品を集めた香港アートフェア(来春3月)やシンガポールの展示会などに渡辺氏の作品出品予定など、渡辺氏の作品が世界中から更に注目されることであろう。

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