香港発、音声起動の革新的リングであなたの指がモバイルに変身？ - その他 生活イベント情報投稿

今月、画面なしの革新的ウェアラブルデバイスの1つで、スマートフォンの音声を耳に伝える骨伝導技術を採用した指輪型デバイス“Orii”が、発表された。

開発社である香港の“Origami Labs”は、人々が画面に向かう時間を短くし、携帯電話でのやり取りにイノべーションをもたらすことを期待しているという。同社共同設立者のKevin Wong氏は、「Oriiは、世界初の音声で起動するスマートリングで、言ってしまえば単純に、あなたの指を音声対応のスマートフォンに変えてしまうものです」と語る。Oriiは、指を通じて振動として音を送り、それを耳に近づけると音として聞こえる仕組みになっており、ユーザーだけが声を聞くことができる。スマートフォンの音声アシスタント機能を制御するために、音声コマンドを受け取るマイクも内蔵されている。

Oriiはもともと、視覚障害者でありながらMicrosoftのアクセシビリティツール開発に携わったプログラマーであるWong氏の父親の直面した問題からインスパイアを受けて作られた。Wong氏曰く、「開発は視覚障害を持つ人々をどのように助けられるか、というコンセプトから始まり、より幅広い市場に向けて考えていったのです。画面が無いという革新的な一面を持った製品と言えるでしょう。」

メッセージを送信したり電話をかけるには、リングをした指を耳にかけ、リングの横にあるボタンを押して操作をオンにし、音声アシスタントに従って、通話やメッセージを開始すればOK。必要な時にすぐ使える手軽さが魅力のウェアラブルデバイスというわけだ。

Oriiは、発表会後のパーティーでも好評を博し、ゲストは口々に、「イヤフォンの煩わしさを解消できる、本当にクールな商品。」「イヤフォンでよくシナリオを聞くけど、プライバシーが気になっていました。ぜひOriiを購入したい！」などと賞賛を述べた。

Oriiの登場により、ウェアラブルデバイスのテクノロジーは次の段階に進化したといえるだろう。これからの未来、Oriiのようなアイテムはアクティビティトラッキングツールとしてだけでなく、新しいカテゴリーの強力なコミュニケーションツールになっていくにちがいない。