言葉の裏にある気持ち

先日寮生活をしている高校生の次男から
「家族の旅行の画像送ってきて～」
とメッセージがありました。

とても忙しかったときで
「幼いころの画像は上海だよ。いつのどの旅行がほしいの？」
と返しました。

あとになってふと
「いや。違う。彼は1人になった私を心配して
　家族を振り返る作業を任せてくれたんだ。」
と思いました。

次男は昔から私の愛を確かめたいときや、
彼の愛を伝えるときに行動を要求します。

「今日はトンカツがいい」
「〇〇買ってほしい」
「〇〇やって」

それは必ずしもそれが欲しいということではなく、
私がなんというか、
私の気持ちを確かめているようなところがあります。

無理難題と想えるような要求には
丁寧に「こういう理由で今は無理だよ」と返すと
驚くほどあっさり「わかった」と言うからです。

彼の言葉そのものに反応して

「今日は無理。」
「この前買ったでしょ。」
「ええ？今忙しい。」

こんなやり取りは彼を満足させることができないことを
彼から教えてもらいました。

それに気づいてから携帯の画像をさかのぼり
ありったけの旅行の画像を家族のチャットに送りました。

「こんなときもあったんだ」
「ああ、そうそうここ行ったよね。」

それはとても楽しい作業になりました。

そして

「幼かったあなたたちとの思い出を振り返る作業とても楽しかった。
あたたかい気持ちになったよ。ありがとう」

と送りました。

「言葉は人間を分けるために生まれた」
と聞いたことがあります。

本来通じ合えるはずの人類が
住む地域によって言葉で分けられました。

「外国人だからわからない」
そんな世界をつくってしまいました。

人と人とは本来言葉がなくても通じ合えるものです。

言葉で伝えられることはわずか3％人は
その人の表情や身振り手振り雰囲気などから
受け取るメッセージのほうがはるかに大きいのです。

言葉を額面通りに受け取るとときに誤解が生まれます。

その言葉の裏にある気持ちはなんなのか？
どんな気持ちで言っているのか？
この人はこれを言うことで何が得たいのか？

そう考えられるようになってから
人間関係がうまくいくようになりました。

言葉の裏にある気持ち
それを教えてくれた次男に感謝しています。

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Kyou氏 プロフィール
海外で３兄弟を育てる中、人を育てる一大事業に頼れるものが何もないことに疑問を持つ。
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