風水の奥義を行く!第126回 雨降って地固まる、の巻

2022/08/17
中国で生まれ五千年以上の歴史ある風水。
ここでは香港の伝統的な風水をご紹介しながら風水の奥義に迫ります。

◆申月は変化の時期◆
今月は、年の初めに申し上げた通り「変化」の時期、この一年の中で最も注目すべき時期の一つです。

突然大雨になったかと思えばすぐに止む最近の天気のように、これまであたりまえだったことが突然変化します。突然の変化は大雨による土砂災害や事故のように恐ろしいことだけが起きるとは限りません。ひどかった環境がガラリと変わる場合もあるし、人間関係がスムーズになったおかげでおもしろいきっかけが生まれる、というように好転することだってあります。しかしながら、今月はどちらかといえば良くないことや起きてほしくないことの方が強いようです。

今年は寅(とら)年なので寅が「太歳(たいさい)」にあたり、今月の申(さる)月は「歳破(さいは)」にあたるからです。

 

◆歳破のチカラ◆
いにしえの人たちは、木星が天球を約12年で1周するため、その年に木星の宿る方位や干支を「太歳」と呼びました。太歳はとてもパワフルなエネルギーで、それと相反する干支を「歳破」と呼び、歳破の影響で病気になったり怪我をしたり、金運が落ちたり、人から訴えられたり、不吉な事が起きると言われてきました。風水ではこれを「犯太歳(太歳を犯すこと)」と言い、日本の厄年のように恐れられています。

歳破は以下のように6種類のパターンがあります。たとえば今年の場合、「突然ガラリと変わる」特徴を持つ寅と申がぶつかります。木エネルギーを持つ寅は金エネルギーを持つ申に傷付けられますが、申も相当エネルギーを消耗するのです。

CapturewCapture今年の場合は寅年の方、寅日生まれの方、申年の方、申日生まれの方が太歳の影響を大きく受けます。また、へび年の方やへびの日生まれの方も十分注意が必要です。

ちなみに、方位の場合は以下の通りです。たとえば今年の場合、太歳の方位は北東の寅方位、歳破の方位は南西の申方位です。Captureww

◆孟意堂風水的歳破と向き合う奥義◆
その昔、孟意堂は交通事故で救急車に運ばれて治療を受けたことが一度だけあります。タクシーに乗っていた時のことでした。車線変更すべきでない場所で相手の車が左側から急に車線変更し追突してきた事故で、タクシー運転手のとっさの判断のおかげで助手席はぐしゃぐしゃでしたが、孟意堂が乗っていた後部座席は追突した車にぶつからなかったのです。足の打撲はあったものの奇跡的にそれ以外の怪我はありませんでした。1秒でもタイミングが違えば、自分が助手席のようになっていたのだと、怖い思いをした体験でした。

今年の歳破はこうした一瞬の判断が問われます。今年の場合は突然襲ってくるエネルギーであるものの、一過性のものでもあり、その判断が問われます。しかし、頭では分かっていても苦しくて辛いことが目の前に起きてしまうと、早くなんとかしたいと焦った判断をし、その判断が災いして問題を長引かせてしまう場合もあります。

歳破は、避けて通ることは残念ながらできません。人生の中で何度か起こる辛い試練です。問題はその後です。苦しい試練を「雨降って地固まる」にできるかどうか、私たちがそれをどう判断し次のステップでどう動くかが試されています。上手くやろうとする必要はなく、涙して怒って、その上で落ち着いて向き合えばきっと乗り越えられるものです。そして、問題を起きないようにするために風水があるというよりも、起きた後、味があって深みが出てくる人になるために風水がある、と思っています。

 


彦坂 久美子
<プロフィール>

名古屋市出身。中国古代からの知恵である風水に魅かれ、著名ブランドが認めた風水師デビッド・ソー先生の弟子として無常派風水に師事。易経を含めた玄学に長年携わり、漢五派第七十三代嫡系・孟意堂として住宅、事務所、店舗等の風水、開業や引越し、結婚等の日取りの選定、四柱推命で人生の様々な問題やニーズに対応している。著書に「金運を引き寄せる孟意堂風水(廣済堂出版)」がある。

孟意堂
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