関西弁超訳論語「お墓参り編」日本語学校(八田真太)

2014/07/29

2014年継続企画 関西弁超訳論語

「僕はこれを学んだ!」

お墓参りや法事等ご先祖様を供養する時、多くの方はお坊さんに来て貰い読経を上げて貰えれば「用事が済んだ」ということで満足されているのではないでしょうか。『論語』の中で孔子が何度も繰り返し唱えていることは「形式より心」ということです。どんなに偉いお坊さんを来て貰っても、どんなに立派なお墓を建てたとしても、先祖を敬う心が欠けていれば何の意味もないということです。逆に言えばお金がなくてお坊さんも呼べないし、立派なお墓を建てることができなくてもご先祖様のことを常に心に置き、感謝の心を持っていれば立派にご先祖を弔っているということです。その為にも今まで見たこともないご先祖様、神様ですが心の中でイメージを作り、その「自分の神様」に向けて話しかけるようにすれば形だけでなく心から弔っていることになるのではないでしょうか。孔子はこの一節で如何にして心からご先祖様を、神様をお祭りするかの『コツ』のようなものを教えてくれているのです。

【原文】
祭如在、祭神如神在。

日本語現代語訳
祭(まつ)ること在(いま)すが如(ごと)くし、
神を祭ること神在すが如くす。

八田真太

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