ママに優しい子育て天国 シンガポールの子育て事情。マンゴスティン倶楽部

2015/05/27

From シンガポール ローカル子育て事情

お腹の大きな妊婦を見れば、民族を問わずすぐさま席を譲る。赤ちゃんを抱っこしたりバギーを押していたりすれば、必ずと言っていいほど周囲の見ず知らずの人が、階段の登り降りの手伝いをしてくれる。小さい子供を連れて街中をウロウロしていると、いろいろなオバちゃんがいろいろな言語で口うるさいくらいにアドバイスをくれる。シンガポールでは、文化として“子供はみんなで育てるもの”という意識が素晴らしく高い。まさに“国家による子育て”が定着しているのを強く肌で感じる。
またローカルの母親たちが口を揃えていうのが「うちの旦那はイクメン(当然!)」シンガポールでは夫婦共働きが当たり前のため、祖父母やメイドなど家族内のサポート体制は万全、基本的に夫婦の家事・育児は平等だ。新生児から預かってくれる施設も充実している。そのため、母親は産後早々にフルタイムで仕事に復帰する。
このように子供が小さいうちは“子育て天国”を実感することが多いシンガポールであるが、一方で小学6年時に一斉受験する全国統一国家試験(これに不合格だった子供は落第・留年となる。結果はその後の人生を左右すると言っても過言ではない)に代表されるように、国家戦略に則った教育事情は非常にシビアなものであり、就学前の親たちは日本以上に切実な思いを抱いているのも事実である。(マンゴスティン倶楽部/石川敬子)

家族写真
政府は多世代の同居を推奨。同居世帯には、所得税の控除などのインセンティブあり

子供を抱えた父親
ちょい悪風のパパのお腹にもベビーがぴったり張り付く

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