学力よりも人間性! 大切なのは勉強だけじゃない!武蔵野美術大学が調査

2014/01/27

武蔵野美術大学は、今教育の場にどのようなことが求められているのか、また、どのようなスキルを身につけるべきと考えられているのかを明らかにするため、インターネット調査を行った。

学力よりも人間性! 大切なのは勉強だけじゃない!

教育現場で養いたいのは学力よりも人間性!

まず、回答者全員(600名)に、「あなたが教育現場に求めるものはなんですか(複数回答)」と尋ねたところ、「充実した教育カリキュラム」を抑え、「人間性を養うこと」が最も多かった。学校では、勉強だけでなく社会に出て役立つ人間性を養うべきだと考える人が多いようだ。

グローバル化に対応して欲しい!

次に、高校3年生の保護者に対し、「あなたがお子様に身につけさせたいスキルは何ですか(複数回答)」と聞くと、「語学力」と回答した人が約8割に達した。グローバル化する社会に対応できるようになって欲しいと願っており、各年代と比較すると最も多い回答数となった。

今求められる「感性の力」

また、大学生・大学院生に、「あなたが社会人になるにあたり身につけておきたいスキルは何ですか(複数回答)」と聞くと、「コミュニケーション力」が圧倒的に多い結果に。また、+αにあたるスキルについては、「理論的思考力」「プレゼンテーション力」などの、左脳的で社会に出てすぐ活用出来る実践的なスキルと同等に、直観や感性などに関わる「クリエイティブ力」「発想力」といった右脳的なスキルが必要であると捉えられていることが伺える。「クリエイティブ力」や「発想力」が選ばれた理由としては、「社会人になってから身につけるのでは遅すぎる」「社会人になってからでは、そのような専門的なスキルを勉強している時間がない」などの声が上がっており、学生のうちに十分な時間を使って養っておくべきという見方があるようだ。

※右脳的スキル――左脳は「論理的な思考」を行う脳であることに対し、右脳は

「五感で感じた感覚・感性」を取り扱う脳である。男女別に見ると、男性の約半数は「クリエイティブ力」が必要と回答。「クリエイティブ力」は新しいことを考え出す力のことで、“じっくりと時間をかけて”答えを創造していくもの。その一方で、女性の約半数が「発想力」を身につけたいと回答している。「発想力」は瞬発力のことで、“ひらめきにより”答えにたどりつくもの。このことから、男性はじっくり努力して答えを出したい、女性はその場のひらめきですぐに答えにたどりつきたい、という考え方の差が見受けられた。

社会に出てぶつかる発想力の壁!

そして、第二新卒者を対象に「あなたが社会人になって、学生のうちに身につけた方がよかったと思うスキルは何ですか(複数回答)」と聞くと、男女ともに約3割が「発想力」と回答している。実際に社会に出て仕事をしてみて、その場でアイディアを瞬時に考え出す「発想力」が自分には足りないと実感している人が多いようだ。

武蔵野美術大学が調査

<調査概要>
調査名:「教育に関する意識調査」
調査方法:インターネット調査
調査対象:高校3年生の保護者、全国の大学生・大学院生、第二新卒
調査期間:2013年8月22日~8月26日
有効回答数:600名<男性:300名、女性:300名>

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