草の根レベルで日本を支える 『日本語教師』になろう!

2016/09/20
パソナ

日本語教師養成講座 5日目の実習模様

青田朱実氏

Pasona Education Co. Ltd代表取締役社長 青田朱実氏

日本が世界の人々に理解され、ともに成長・発展していくパートナーとして選ばれるためには、心情的に日本に寄り添う人たちを草の根レベルで育てる「日本語教師」の存在が不可欠。皆さんも、日本の親善大使として、日本語を教えるだけでなく、日本の文化・美徳を伝えることのできる「日本語教師」になることを目指してみては。香港で日本語教育事業を展開するパソナ・エデュケーション 代表取締役社長の青田氏にお話を伺った。

当校は1980年代にここ香港にて日本語教育事業を立ち上げ、日本語教育の裾野を広げることに邁進してきました。当時は、日系企業が次々と香港に進出してきており、多くの企業が日本語の話せるローカルスタッフを求めている時代でした。開校時は初級レベルの日本語コースのみを提供していましたが、継続して学習する人が増えるに従い、中級、上級、超上級、そしてビジネス日本語と、コースを増やしていきました。現在では、修了するまでに約10年を要する、層の厚いコースを提供しています。

香港では90年代後半以降「日本語ができれば就職に有利」、「将来ビジネスに役立つ」といった理由で日本語を学ぶ人の数は減ったものの、2000年代までは一貫して日本語学習者総数は増え続けました。日本旅行が好き、日本料理が好き、ファッションが好き、ドラマやアニメ、アイドル、ゲームが好き、という、趣味で日本語を学ぶ層が厚くなったからです。近年はK-POPブーム、東日本大震災などの影響で日本語学習者が減少した時期もありましたが、ここ数年は再び増加傾向にあります。

こうした中、当校では日本語教育のさらなる発展、拡充のため、日本語教師養成講座を年に数回開講し、日本語教師の育成に努めてきました。日本人だからといって日本語を上手に教えられるわけではありません。また、教え方の基礎を学んだだけでは、スムーズな教室運営はできません。学習者は背景も学習目的も様々なので、教え方も教える内容も一様ではありません。職業として日本語教師をするのであれば、日本語を教えるスキルをしっかり身に付けなければならないのです。そしてその上で、日本語教師にはさらに日本の文化・社会に関する幅広い知識と、明るさ、根気、情熱が求められます。

当校の日本語教師養成講座は一週間の入門コースですが、コース終了後に当校にて採用させて頂いた方に対しては、社員教育として「新人教師トレーニング」を約3ヶ月に亘って提供しています。実際に教壇に立ち始めてからも、教案チェックや、主任教師による授業見学とそのフィードバックなど、継続して教師としてのスキルを磨くトレーニングが続きます。当校で身につけた日本語の教え方、教師としての心構えは、将来香港以外の国・地域に住むことになっても、必ず活きてくると自信を持って申し上げられます。どこの国で暮らそうとも、日本語教師として働くことは、日本の将来を支えることになります。皆さんにも是非この機会に、日本語教師を目指していただければ幸いです。


次回のパソナ『日本語教師養成講座』のご案内
◆日 時:2016年11月7日(月)~11月12日(土)
◆時 間:9:30~13:00
◆会 場:Pasona Education
◆講 師:杉山静子
◆受講料: HK$4,200

〈内 容〉
1日目 日本語教育とその現状、初級学習者対象の日本語文法
2日目 教授法
3日目 教室活動ワークショップ
4日目 実習①
5日目 実習②
6日目 コースデザインの立て方、日本語教師に求められるもの


Pasona Education Co. Limited
住所:2/F, Vulcan House, 21-23 Leighton Rd., CWB
電話:(852)2577-8002(代表番号) (852)2577-8384(日本語ライン)
メール:conslt@pasona.edu.hk
ウェブ:www.pasona.edu.hk

 

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