~あなたの知らない中国が見えてくる~今ドキ広東人の流行事★「学霸(xue ba)」と「学渣(xue zha)」

2017/10/04

1中国には、「学~」という言葉がある。「~」の部分には程度を表す漢字を当てて、その人の学業に対する態度や学力の程度を表現する。例えば、「学霸」。「覇」とは、「覇者」、「ボス」といった意味がある。つまり、「学覇」とは秀才のことだ。彼らの特徴は、とにかく勉強に集中する、勉強以外の活動にはあまり積極的に参加しない、成績は同級生の中で群を抜いている……などだ。学業が趣味のような彼らにとって、勉強が思い存分できる環境というのはパラダイスなのだ。日本語で近い表現と言えば「ガリ勉」だろう。古代において「学覇」は、世渡り上手な策士などを指す言葉で、少々批判的な意味合いで使われていたようだ。現在ではそこまでのマイナスイメージはないが、「ガリ勉」と同様、必ずしも純粋な褒め言葉ではなく、様々な思いが見え隠れする。

さて、「学覇」の対極に位置するのが「学渣」、もしくは「学灰」だ。「渣」は、「かす」とか「絞りかす」、「灰」はそのまま「灰」や「ホコリ」という意味。彼らの特徴は、勉強嫌い、日頃まじめに勉強せずテスト前になって一夜漬けで叩きこむ……など。ネット上では、人をけなして使う言葉というよりは、成績が良くない自分を自嘲するときによく使われている。

このほかに、「学神」、「学弱」といった言葉もあり、これら4つの語は上位から下位に並べると、「学神」→「学霸」→「学弱」→「学渣」となるそうだ。さて、自分はどれにあてはまる?

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