殿方 育児あそばせ!第32回

2022/03/09

殿方育児あそばせ

 

親子料理教室

日本に一時帰国し、自主隔離期間も終わった。せっかくの貴重な日本滞在なので家族でお出掛けでもしたいところだが、オミクロン株が猛威を振るっている真っ最中なので結局は近所のスーパーなどに最低限の食材を買いに出かけたり、公園の人気のない場所を選んで遊ぶ。
そんな日常が続いている。とはいえ、日本のコンビニやスーパーで買える生鮮食品の品質の良さに改めて感動し、ただ家にこもって料理をするだけでも日本でしか作れない味に小さな感動を覚えるのであった。
スクリーンショット (637)スクリーンショット (639)そんな中Amazonにて【子供用包丁】なるアイテムを見つけた。どうやら子供用に切れ味が調整されたり、子供の手でも握りやすいサイズ感のものらしい。物は試しということで買ってみることにした。折角なら親子で料理作りを楽しみたい。また息子にも料理作りが好きになってもらえたら将来的には一つの良い趣味になるのではないだろうか。
届いた包丁は思いの外鋭い切れ味であった。しかし、鞘の部分に指をガードする構造がある優れものだ。今回は包丁の使い方の練習も兼ねて、野菜を切る簡単な作業を息子に手伝ってもらうことにした。
どんな野菜を切るか決めてないまま、スーパーの野菜売り場に足を運ぶ。野菜を息子と眺めていると息子が即決したのはキュウリだった。なんせ彼はキュウリ、ブロッコリー、枝豆など緑の野菜が大好き。特にキュウリには目が無い。寿司屋に行ってもかっぱ巻きを食べてお腹いっぱいになる財布にやさしい子なのだwww。今までも料理を手伝ってもらうことはあったが、何か一品最初から最後まで自分ひとりで作ったことは無かったので、今回は何か簡単なキュウリの料理を作ってもらいたいと思い、目に入ったのが塩だれキュウリの素。これにゴマをかければ居酒屋定番メニューの塩だれキュウリが完成するわけだ。
スクリーンショット (638)いよいよ調理の開始。指に包丁ガード(勝手に名前つけました)を装着し、それに沿うように包丁を動かしキュウリを切っていく。本物の刃物を扱うということがとても新鮮な体験らしく、凄く楽しそうにキュウリを切っている。その反面、大分慎重になり、キュウリを切るだけでとても時間がかかったが怪我をされるより初めはそれくらいの方が良いのかもしれない。切ったキュウリに塩だれキュウリの素をかけて混ぜる。最後にゴマをふりかけて完成。ちょっと多めにゴマをふりかけ、写真が映えるように作るところに息子なりの工夫とセンスを感じた一品だ。スクリーンショット (636)
初めて息子が作った料理はとても美味しく特別な味だ。しかし、残念なことに、作った本人が半分以上自分で平らげてしまった。本人からしても自分で初めて作った料理は特別美味しかったようだ。料理が好きな方なら一度は体験したことがあるかもしれないが、自分で手間暇かけたり工夫した料理は何よりも美味しいと感じるものだ。息子もそういった体験をしてくれたようで、今後どんどん料理沼にハマってくれることを期待する。
それにしても、日本のスーパーにある塩だれキャベツやキュウリの素。これらは本当に美味しい。中国に戻ってもタオバオやジンドンなどでお手軽に手に入れば良いのだが……(もしご存じの方がいたら入手方法をご連絡頂けると幸いです。)
今回は簡単な野菜のカットに挑戦してもらったので、次回は野菜の皮むき+カットなどに挑戦し、親子でカレー作りあたりに挑戦してみたい。

スクリーンショット 2021-09-06 144041

Ryosuke Yoshida

埼玉出身、大阪生活は12年。中国語初心者・初の海外生活ということで右も左もわからない状態ですが、世界埼玉化計画推進の為、広州に家族(妻・長男6歳・長女2歳)とやってきました。広州在住日本人の先輩方に助けられ徐々に行動範囲と会話力が広がってきたところです。趣味はゲーム。仕事もゲーム。好物はビールと十万石饅頭、そこらへんの草。

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