殿方 育児あそばせ!第53回

2022/08/10

殿方育児あそばせ

一時帰国終了! いざ広州へ【後編】

『これだったらずっとここで過ごしたい!』長男がそう言うように友和隔離ホテルの設備は素晴らしかった。去年広州に来た際に隔離されたホテルとは設備のクオリティーが大違いだ。まず、建物が新しく内装が全てにおいて綺麗。もしかして、自分たちが初めてこの部屋を利用する客なのか?そう錯覚するくらいだ。photo1bphoto1a設備がきれいだけでなくアメニティ類も充実していた。日本ブランドの歯磨き粉やシャンプー。プラコップや皿類。洗濯用のバケツと洗剤、物干しも用意されている。ヨガマットのレンタルに、日本のお菓子やカップ麺も購入可能。そしてなんと日本のテレビが視聴できる!これはもう怖いもの無し、日本からわざわざ持ってきたアメニティ類などは不要であった。これは勝ったな。完全勝利宣言をSNSで発信したくらいだ。 photo2aphoto2b事件は隔離2日目に起きた。

 

『ホテル利用者のお客様に陽性の方がいらっしゃいました。ホテルでの隔離が10日間から14日間に延長となります』ホテルのグループチャットで連絡が入る。まぁ当時の日本の状況からすると、こういうことも起こるだろうなとはある程度予想済みではあった。正直残念だが、日本のテレビでも見て気を晴らすかと家族でディズニー・チャンネルを観ているとパトカーの音がどこからとも無く聞こえてくる。おかしい。明らかにディズニー・チャンネルとは違ったテンションの音だ。photo3ふと外を見てみると辺り一帯の街を赤い壁が覆っているではないか。写真で収めきれなかったが赤い壁で覆われた面積はとても広く、あっという間に周囲の街全てが壁で覆われた。正に一夜城とはこのことか!それにしても、目の前で壁が出来上がり封鎖されてるにも関わらず、街の人々は至って冷静。強い。その日は白雲空港を中心に多くの陽性者が出た日であった為、どうやらあたり一帯が封鎖されたようだ。

ホテル周辺の封鎖は私達の隔離中の食事にも影響した。本来であれば朝昼晩の食事は和食か中華を選択できる。しかし、今回の封鎖の影響で選べる食事は中華のみに。しかしも材料の調達などにも影響が出たらしく、かなり質素な食事が隔離中の殆どの時間提供されることとなった。日本から持ってきたバリエーション豊かなふりかけ類、インスタント味噌汁、ごはんの友などに本当に助けられた。やはり設備がどれだけ充実していても食事がイマイチだとテンションが下がる。生活の三大要素が『衣・食・住』というがこのうち1つでもかけた時のダメージはデカいことを改めて思い知った。勿論、テンションが下がっているのは子供も同様だ。photo4bしかし、我々が滞在した時点では、ホテルではワイマイが禁止であったが日本のスナック類やカップ麺などはルームサービスで購入可能。また、隔離途中にホテルからエスプレッソマシンが各部屋に配られ、これらの配慮によって大分助かった。友和隔離ホテルの対応に感謝したい。

長い長いホテル+自宅隔離生活もようやく終了した。

今回2回目の隔離経験であり色々と慣れたと思える部分があったが、どれだけ設備が良くなっても、もし食事が豪華でも、隔離は可能であれば体験したいものではない。多くの人が望んでいると思うが、一日も早く隔離無しで日中を行き来できる日が来ることを願う。

 


スクリーンショット 2021-09-06 144041

Ryosuke Yoshida

埼玉出身、大阪生活は12年。中国語初心者・初の海外生活ということで右も左もわからない状態ですが、世界埼玉化計画推進の為、広州に家族(妻・長男6歳・長女2歳)とやってきました。広州在住日本人の先輩方に助けられ徐々に行動範囲と会話力が広がってきたところです。趣味はゲーム。仕事もゲーム。好物はビールと十万石饅頭、そこらへんの草。

Pocket
LINEで送る