映画「マンデラ・自由への長い道」中国上映中 - 広東総合投稿

昨年12月5日、惜しまれつつ亡くなった元南アフリカ大統領、ネルソン・マンデラ。そのマンデラの実像を描いた映画「マンデラ・自由への長い道」が中国で7月18日から上映されている。アパルトヘイト撤廃に尽力し、27年間の獄中生活の後に大統領就任を果たした彼が歩んだ激動の人生を、妻ウィニーとの愛の軌跡とともに描く。

人種隔離政策「アパルトヘイト」―白人が優位に立ち黒人が迫害される―かつての南アフリカ共和国で、弁護士ネルソン・マンデラ（イドリス・エルバ）は、差別や偏見が当然のように存在する社会に疑問と怒りを感じていた。反アパルトヘイトを訴える政治活動に身を投じた彼は、当局から目を付けられるようになり、ついには逮捕され、終身刑を言い渡される。

これは、生身の人間の姿を描く壮大なヒューマンドラマであり、「人とはどうあるべきなのか」という大切なメッセージを伝えている。「生まれながらに、肌の色のせいで他者を憎む者などいない。人は後から、憎むことを覚えるのだ。ならば、愛することも学べるはずだ。なぜなら愛というものは、人の心にとって、ずっと自然だから」。復讐と憎しみの連鎖を断ち、赦すことの大切さを強調する彼の生き方は、新たな種類の差別化・ギャップが生じている現代社会においても共通する貴重な教訓を含んでいる。社会派映画は難しいと敬遠するなかれ、見応えある本作に注目してみよう！

「マンデラ・自由への長い道」
（Mandela: Long Walk to Freedom）
監督：ジャスティン・チャドウィック
キャスト：イドリス・エルバ、ナオミ・ハリス