中国語入力「九宮格輸入法・T9テキスト・インプット」が主流

2014/09/29

スマートフォンスマートフォン(中国語では「智能手機」)で文字を入力する時に使うデジタルキーボード(入力方式)の形式は様々だ。日本語の場合、フルキーボード形式の入力画面からローマ字入力・変換という形や、携帯ボタン形式の入力画面からフリックでかな入力・変換といった方法が多く使われている。では、中国語の場合はどうなのか?中国語には様々なタイプの入力法がある。フルキーボード形式の入力画面から、ピンイン入力・変換や、主に台湾で使われる注音による入力法、手書き入力、また、筆劃(筆画)という書き順を入力して目的の漢字を選択する方法など様々だ。

微信(WeChat)やショートメールなど、速さが求められる入力作業で、多くの中国人によって選ばれているのが「九宮格輸入法」という方法だ。「T9テキスト・インプット」(T9は「text on 9 keys」の略)とも呼ばれる入力法で、入力画面は携帯ボタン形式。T9テキスト・インプットピンイン、筆劃、注音の3つの方法に対応しているが、最も使われているのはピンインによる入力。携帯電話の9桁のキーだけで素早く容易にメッセージを入力することができ、スマホ以外の一般携帯ですでに類似した入力法が使われている。この入力法は中国語入力に非常に適しており、ソフトウェアが押したボタンの組み合わせから考えられる文字列候補を類推して表示するので、何度もキーを押す必要がない。例えば日本語の一般携帯でかな入力で「青」と入力する場合、あ行のボタン、つまり「1」のボタンを1回押して「あ」を表示、次に「お」を表示させるために再び「1」のボタンを5回押し、選択候補から「青」を選択する。スマホのフリックは慣れてしまえば高速入力が可能だが、慣れるの時間がかかる。九宮格ピンイン入力の場合、「青」のピンインはqingなので「7」「4」「6」「4」をそれぞれ1回押せば選択候補に「青」が表示される。要領はこれまでの携帯と同様なのでスマホでもすぐに使いこなせる。

スマフォ便利iPhoneではこれまで、中国・香港仕様以外では「九宮格」使用できなかったのだが、iOS8では「搜狗輸入法」などの専用アプリをインストールすれば「九宮格」で入力できるようになったのだ。スマホでの入力が楽にできる九宮格輸入法、覚えておいて損はない!

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