九州郷土料理のお店「万葉」広州市天川区

2016/01/07

このダシが魅力「あごだしラーメン」
博多グルメ「山芋の鉄板焼き」

日本人にはおなじみの天河区にある「友和ホテル」、その近くにある広墾商務大厦に九州郷土料理を振る舞う店「万葉」がある。天河北路からタクシーを使えば約10分とアクセスも容易だ。広墾商務大厦の右側から回ると、竹をあしらった品のある店構えが見えてくる。紫の暖簾をくぐると、高い天井からやわらかい光がそそぐ、開放感のある空間が広がる。総席数約60席という店内は広々としており、間隔が十分に取られているので周りを気にすることなくゆったりとくつろげる。この広さとこの雰囲気なら宴会で利用するのにも最適だ。ラーメン3
「万葉」では主に九州の郷土料理を取り揃えている。我こそは九州男児という方にはぜひ訪れてもらいたい。九州男児ではない方、ここに来れば広州に居ながらにしてまだあまり知られていない九州の絶品郷土料理を発掘できる。お酒の種類も豊富で、いつも目新しいものを取り寄せているので、ちょくちょく行ってみたくなる。
さて今回は、数ある九州の郷土料理の中から万葉で味わえる二品ご紹介しよう。
広州にもあった”あごだしラーメン“!
長崎県・五島地方では飛魚(とびうお)のことを”あご“と呼ぶ。飛魚は地域によってはあまり料理として馴染みがない魚かもしれないが、九州では長崎など多くの地域で昔からダシ料理に使われてきた。普通の煮干し・カツオダシとは違い、上品な味とコクが生まれる。理由は飛魚のスリムな形にあるといわれる。飛魚は他の魚と比べ脂肪分が少ない。脂肪分は魚臭さの原因となるため、脂肪分が少ない飛魚はそれだけ魚臭さが少なくなるのだ。
9月末より10月にかけて、五島列島上五島灘には北西の季節風と同時に飛魚の群れが舞い込んでくる。この飛魚を取れたてのまま炭火で焼いて天日に干し数日乾燥したものが「焼きあご」だ。これを使って丁寧にダシを取り、スープを作る。見た目は、普通の醤油ラーメンのとあまり変わりはないが、ひと口すすればその違いは明らかだ。透き通った薄茶色の”あご“でダシを取ったスープに魅了されて何度もここまで通う人も多いという。あっさりしているが、上品な味わいで、縮れ麺との相性も抜群だ!
居酒屋の定番メニュー”山芋の鉄板焼き“!ラーメン4
「山芋の鉄板焼き」は福岡の居酒屋では定番のメニュー。地元ではラーメンや明太子より普通に食べられている福岡グルメだ。すりおろした山芋に卵やダシを混ぜて焼いたもので、表面はふわっ中はとろっとした食感が絶妙な一品。山芋は、中国では”山の薬“といわれ、日本では”山のうなぎ“といわれるように、古くからスタミナ食品として知られている。酵素、ビタミンB1、ビタミンC、カルシウム、カリウムなどを豊富に含んでいる。そして「ムチン」というネバネバ成分が体内に入ることで、タンパク質の吸収を向上させる。このムチンには疲労回復効果がある。アツアツでいただく冬にピッタリの一品!まだ食べたことがない方、ぜひ一度ご賞味あれ!

春夏冬処 万葉
住所:広州市天川区粵墾路38号
広墾商務大厦1楼M層
電話:(86)188-1926-7004
時間:18:00~23:30

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