今すぐ使いたくなる中国語 : 「做人如果没有夢想,跟鹹魚有什麼分別?」

2016/03/15

做人如果有夢想,跟鹹魚有什麼分別?
zùo rén rú gǔo méi yǒu mèng xiǎng, gēn xián yú yǒu shén me fēn bié

「人として夢がないなら、塩魚とどんな違いがあろうか?」 「夢がなければ、死んでいるのと変わらない」サッカー

「夢想」は、未来への期待や望みのこと。夢を見ること、達成可能だが努力なしには達成できない状況にあることを意味する。「鹹魚」とは、白身魚を塩漬けにして干したもの。冷蔵技術が進歩していなかったころ、世界各地の沿岸地域では似たような方法で捕れた魚を保存していた。広東語の場合、「鹹魚」には「死人」という意味もある。だから、この言葉の意味は、夢がなければ死んでいるのと変わらない、死人同然、ということだ。紹介する作品では、シンが日々を無意味に生きている兄に対して発している。

この弱肉強食の世界で生き抜くのは容易ではない。何か心の支えがないとつらいが、夢があれば前へ進む力となる。夢は、進むべき方向へ導き、信念を支え、この世界で目指すべきものがあることを教えてくれる。毎日ダラダラただ無駄に時が過ぎることはなくなる。ネットでは、“夢想還是要有的,万一哪天見了鬼実現了呢(” 夢はあった方がいい、もしかしたらいつか鬼に会えるかも)という言葉も流行した。実現しそうに思えないことでも夢があるのとないのとでは大きな違いがある。とはいえ、自分にふさわしい夢をもちたい。大きな夢をもつ人を見ると、自分ももっと大きな夢をもたなければ……と思うもの。でも人の夢は人の夢、必ずしも自分が目指すべきものではない。努力の末に夢をつかんだ人と全く同じ努力をしたとしてもその同じ夢をつかめるとは限らない。

作品紹介
少林足球(少林サッカー):
2001年公開の香港映画。脚の怪我が原因で引退した元サッカー選手が、突然見かけた少林拳の達人シンとその兄弟弟子たちによるサッカーチームを結成し、全国制覇を目指しながら誇りを取り戻していく。

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