ルネサンス芸術の発祥地からやってくる「光の現代性」̶̶トスカーナ絵画展

「15～16世紀のルネサンス芸術の発祥地、イタリア･トスカーナ地方。各地の豊かな文化が集まったこの地で、それまでにない新たな芸術が花開いた。その後、19世紀から20世紀にかけて、伝統的な芸術と革新的な芸術がぶつかり、自然主義によって代表される文化がヨーロッパを席巻する。この100年間、ロマンにあふれるイタリアの芸術家たちがどのような発展をみせたのか……。「光の現代性(Light of Modernity)」と題する今回の展覧会を通して、その問いに対する直感的な答えが見えてくる。

ルネサンス期のトスカーナ地方は、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロら、名立たる芸術家を輩出した。これらの芸術家は新しい絵画様式を確立し、イタリア絵画界全体に大きな影響を与えた。自然の忠実な再現を試みた自然主義・写実主義の中、画家たちはアトリエのドアを開け、自然の中に身を置き、そこで感じられる「本物の色」、自然光と色彩の間に見られる微妙な関係の解読を手がけた。照明の明かりの中から自然の光の中へ、きらびやかな装飾から自然美追求へ、この変化が新印象主義の画家による素朴な画風を生み出した。今回の展覧会は、「MAGI’900博物館」所蔵の100点余りの作品が展示される。19世紀から20世紀に描かれたこれらの油絵の中には、画家を志す者にとって技術を磨く上でお手本とされてきた作品も少なくない。ルネサンス後のイタリア芸術から画家たちの追及した「光」を感じてみよう！

トスカーナ絵画展
期間：3月2日まで（月休）
住所：広州市越秀区二沙島煙雨路38号広東美術館6、8、9号ホール
電話：(86)20-8735-1468
時間：9:00～17:00
料金：無料