今すぐ使いたくなる中国語「只要去做, 永遠不會來不及」

2016/08/09

只要去做, 永遠不會來不及滾蛋吧! 腫瘤君
zhǐ yào qù zùo, yǒng yuǎn bù hùi lái bù jí

「やりさえすれば、いつになっても間に合わないことなどない」
「やる気さえあれば、遅すぎるということはない」

やりたいことがあっても、今さら遅すぎるとあきらめてしまうことがある。実際には、手遅れなわけではないのに……。紹介する映画に登場するヒロインは、不治の病を患っている。それでもやりたいことがいっぱいある。ロックコンサートに行ってみたい、バイクで颯爽と風を切って走ってみたい、強いお酒をあおってみたい……など。彼女の望むことのほとんどはその病が原因で果たせそうにない。それでもなおやりたいことをたくさん挙げてゆく。すでに結末を知っているのなら、できるかできないかを気にしてもしょうがない、と彼女は考える。

このヒロインがやりたくてもできなかったのは不治の病というどうしようもない状況のためだ。しかし、大抵の場合、状況はそこまで深刻というわけでない。時間的にも体力的にも絶対ムリという意味ではなく、もっと軽い気持ちで使っている。その状況下で「もう間に合わない」と決めつけてしまうのは、あきらめるための言い訳なのかもしれない。在原業平が病気の床で詠んだとされる有名な和歌「ついに行く道とはかねて聞きしかど昨日今日とは思わざりしを」のように、死を目前にして初めて気付かされることがあるのだろう。その時感じる手遅れ感や無念さの感覚がどれほどのものなのかは経験した者にしか分からない。でも、そのことを意識すれば、やりたいことを安易に「もう遅すぎる」と切り捨てることはできなくなる。問題は気の持ちようなのかもしれない。

作品紹介
滾蛋吧! 腫瘤君(Go Away Mr.Tumor):
実話を元にした話。29歳の漫画家・熊頓が、がんになり、亡くなるまでの日々を描いている。健気なくらい明るく元気なヒロインと、イケメン医師への猛烈アタックや友人たちや同室の患者とのかかわり合い、そして亡くなった後の葬式のシーンなど、前向きに生きようとしたヒロインの強さに胸打たれる作品。

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