ご存じヘイワード順が郊外の公共バス事情を切る!

2016/12/07

公共 バ ス中国第3の都市、広州。熊本県とほぼ同じ大きさの広州。そんな広州の、それでも中心部にやや近い郊外に私は住んでいる。千葉県柏市から東京都内に通うようなものか。電車とバスで1時間ちょい、といったところだ。

郊外での一番の足はなんといっても「公共バス」。私は普段、バスを2本乗り継いで大学に通勤している。そんな公共バスは、日本のような時刻表は無く始発と終バスの時間のみの表示なので、運行間隔も経験値を頼りにするしかない。

だから、日本では信じられないが、いくら待てどもバスは来ないという状況に陥ることが、ここ郊外ではごく普通に起こり得るのだ。では一体、どんなことが……。

①バス停を平気ですっ飛ばす
日本でもバス停に人がいなければ停まらないことがある。しかーし! ここでは人がいても停まらないことがあるのだ。手を上げて「停まって」のサインを出しても、何故か無視をする運転手。無情にもバスはスピードを落とさず目の前を走り抜ける……めんどくさかったのか?

公共 バ ス

②運行ルートを無視する
これはたまたま私1人が乗客だったからか、通常ルートを外れて右折。
私:「え?あれ? どうして?」
顔見知りの運転手:「いや〜、先が混んでるし、こっちの方が早いんだよ〜」

……先にあるバス停2ヶ所は無視なんだ……。

③バス停以外で突然停まる
エンジンかけっぱなしでバスを降りる運転手。なんだろ? と思って目で追うと、ごはんを購入しているのであった。市場付近のバス停ではよくある光景。

公共 バ ス

④バス停で5分近く停まったまま
何故だ? と不審に思っていると、交代の運転手さん(ここで交代?)が登場。二言三言、言葉を交し(業務連絡?)何ごともなかったようにバスは走り出すのであった。

公共 バ ス

と、まあ、日本どころか市内中心部のバスとも違い、公共にもかかわらず、かなりラディカルである。運行表はあるようだが(時々紙をチェックしているし)気分で5分も早く出発してしまう(出発ベルが証拠)。とはいえ常連? ともなると運転手さんたちが挨拶してくれるだけでなく「お、久しぶり! さては新学期が始まったね!」なんて声を掛けてくることもある。まあ、こういうゆるさもいっかー! と思いながら、今日もまたバスに乗るのであった。

[ヘイワード 順]
「母」、「妻」、「日本語教師」、「大学生」、「ライター」、「女」の“6足のわらじ”を履いて、中国は広州でパタパタと、何でもかんでも「なんとかなるさー」で乗り切る毎日。広州歴5年になるも中国語は駄目駄目レベル。夜ごはんの主食はビール。

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