春節の縁起の良い食べ物

2017/01/25

28日の春節を前に、街はお祝いモード一色だ。広州のにぎやかな春節ムードに溶け込むように、さまざまな正月用の食べ物を知っておきたい。今回は3つの縁起の良い料理を紹介しよう!!

笑口棗

食べ物

笑口棗(ナツメの形をした揚げ菓子) いつもニコニコ笑顔で!
笑口棗は丸形で中は詰まっている。表面には胡麻がくっついていて割れ目があり、ピンポン球のように大きいものから、竜眼のように小さいものまである。笑口棗は広州の揚げ軽食の一種で、揚げた時にできる割れ目が、人の笑っている口元のようで、広州人に大変人気がある。普通の飲茶レストランでもよく見かけるが、広州人にとって春節に欠かせない、おめでたい食べ物の一つでもある。

煎堆

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煎堆 ― 胡麻球  お金も家族も大事にしたい!
春節の前、二週間前後になると、広州の人たちは煎堆(芝麻球のようなもの)を作り始める。煎堆とは、白玉粉を使った生地の中に甘い小豆餡やキノコなどの塩味の具を入れ、表面に胡麻をたっぷりまぶして揚げたもの。サイズはピンポン球大のものから拳くらいのものまで様々。広州だけでなく香港やマカオでも縁起を担いだ春節の食べ物として一般的だ。煎堆は丸く団子に似ていることから、一家団欒ができるようにとの願いも込められている。今は春節の迎え方が変化し、人々はもはや自ら揚げなくても、既成の煎堆を買うことができるようになった。新春の贈り物の上物としても認知されつつある。

年年有魚

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年年有「魚」 ゆとりのある生活がしたい!
中国の大晦日の夕食には、魚料理が欠かせない。魚は中国語の発音が余裕の「余」と同じで、「年年有魚」は「年年有余」、すなわち「毎年いい収穫がある」という意味に通じる。魚は宴席の最後の料理で、テーブルに運ばれてもほとんど手をつけられず、縁起物として「年年有余」を体現する。また、魚の置き方にもこだわりがあり、頭を主賓、あるいは先輩、目上の人に向けて、尊敬の意味を表す。

 

中国では、春節がとても重要な祝日とされている。故郷を離れている人もみなこの時ばかりは帰省して家族と一緒に新年を迎える。春節モードのせわしない街に繰り出し、縁起の良い料理を食べながら、春節を迎えてみるのも良いかもしれない。

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