宇宙における歯科治療

2017/11/30

宇宙飛行士は、むし歯があるとなれないといわれる。宇宙では歯が痛くなりやすいのだ。激痛に襲われたなら、任務どころではない。宇宙飛行士は、1人で何役もこなし、実験や機械のメンテナンスなども行う。

宇宙で歯が痛くなる理由として、気圧が低くなると相対的に歯の内部の圧力が高くなる。空気は5000メートル上がるごとに、半分になる。これは、飛行機も同様で、飛行中は、約20%気圧が低下する。スナック菓子の袋が膨れたり、封を開けたシャンプーも漏れだす。パイロットやスチュワーデスにとって、歯は重要なのだ。飛行機でさえ、地上でわずかな痛みがあれば、上空ではさらに痛くなる。これが宇宙ともなると推して知るべし、である。

宇宙服の中は0.3気圧に減圧されている。このため、歯の中の空気が膨張して神経を刺激し、歯の痛みを引き起こす。しかし、宇宙に歯科医師はいないので、他の飛行士が痛み止めの注射や抜歯などの治療をする。本来、治療行為は国家資格を持つ歯科医師にしか許されていないが、特別に宇宙飛行士には、歯の治療行為が許されている。もちろん、場所は「宇宙」のみである。

ちなみに、かの毛利衛さんは4本の虫歯があった。もちろん、きちんとケアされていた。将来、宇宙飛行士になりたいというお子様は少なくないが、歯が悪いことで夢が潰えることがないよう、日々の歯磨きを大切にしていただきたい。

林原祐一
筆者紹介 林原祐一
しろもと歯科本部統括管理部長。6月の広州院開院に向けて奔走中。メタボ解消のために46歳でランニング開始。25キロの減量に成功し、走歴4年強で表彰歴60回を数える。

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