広州市スタイリスト「皮膚の役割」濱島一二

2014/03/24

広州のスタイリスト濱島皆さんこんにちは。濱島です。今年になって2回にわたり、肌（皮膚）の構造と働きについて書いてまいりました。今回は、今一度皮膚の役割と言っていいと思いますが、復習の意味でもう少し書いていきましょう。
私達人間は、現在地球上に於いて一番高等な生物と思っています。この高等生物の細胞の集まりは非常に複雑で、かつ高度で脆いものです。この細胞組織と外界の刺激から守るという目的で皮膚の存在が非常に大事になってきます。
前回も書きましたが、人間の皮膚は内から外へと物質が移動するようにできています。体内の老廃物、毒素、脂等全てそのような働きをしています。決して外から内へは入らないように大切な細胞組織を守ってくれています。
一部の気体、放射線、ホルモン、乳化剤などの例外はありますが、基本的に外から内には物質が移動できないようになっています。この危険な移動を遮断する働きをもっているのがバリアゾーンで表皮で創りあげられています。このバリアゾーンを破壊することは非常に危険な行為だと思ってください。少し話が進みますが、これから紫外線の量が増えてきます。この紫外線は一種の科学線で、皮膚を通過しようとしています。このことを許してしまうと紫外線が悪さをして細胞内の物質に化学的変化を与えます。この化学的変化は、異常な働きをして変異性物質になったり発がん性物質を作ったりします。非常に危険なことです。
人間の身体はここでも皮膚が防御してくれます。そう、メラニンを発生し、分布して、紫外線を吸収し、中和して、そこより中に入らないようにしています。すごい皮膚の働きですね。
紫外線を浴びて色が黒くなるのは、このメラニンが多く生成されるからです。皆さんは、黒くなることについて非常に嫌がりますが、皮膚が体内細胞を守ってくれていると思ってください。一般的にいって色白の人は日焼けしにくく、メラニンの少ない白人や、表皮の生産が少なくなっている老人に皮膚がんが多いのはこの理由からです。
紫外線の詳しい話とかシミのできる原因等は今後書いていきたいと思います。
それではまた次回まで。楽しみに待っていてください。