ど・ローカルグルメ「腹を鳴らせば」第2回

2018/12/10

中国のローカルグルメが食べたいけど、ハズレは引きたくない・・・・・

それならば!と紹介する第2回。「腹を鳴らせば」は、街でよく見かけるあのお店!

沙県小吃_1

近所や出先でよく見かけるあのお店

今回紹介するのは、中国全土(!!)大体どこにでもあるので、気軽に入ることができ、且つ味、値段は安定の合格点。中国にいれば一度や二度は目にしたことがあるだろうあのお店……そう、その名は『沙県小吃』。

その名の通り、福建省の『沙県』が発祥と言われてはいるが、歴史を遡ると、もともと中原(黄河中流・下流地域)が本来の発祥のようで、人々の移動と共に沙県に辿り着いたという、意外にも長い歴史のあるグルメなのである。また、中国全土と言ったが、百度一下してみると、なんと中国全土に6万店舗もあるらしい!!

メニューを見ると、他のご飯屋さんよりもとにかく安い。安い&『小吃』というだけあって、一品一品の量はそんなに多くないが、その分、一人で行っても数種類のものを頼んで楽しむことができる。

沙県小吃_4

 

その中でも今回、特にオススメしたいのがオリジナルの3点セット。

まず一品目はスープ。こんな僕でも(?)中国にきた当初は、スープに入っている様々な具の見た目があまりよろしくないこともあり、飲まず嫌い?で、自ら注文して飲むということがほとんどなかった。しかし、いろんな種類を飲んでるうちに、「あれ?これおいしい!」っていうのが徐々に増えてくるのがローカルグルメの不思議でもあり醍醐味。

あと、メニューを見ると気付くのが、それぞれのスープのメニューの横にそのスープの効能も記載されている。例えば「滋補養顔」、栄養補給と美容の効能という意味。つまり中国では、スープはただ飲食物として飲むだけでなく、身体のことをも考慮されたもので、これまた長い歴史を持つ中国の文化の一つなのである。

そのスープの中で僕が特にオススメしたいのが『猪肺湯』。その名の通り、豚の肺が入ったスープ。豚の肺なんて日本で食されることはほとんどない上、聞いただけでは一種のゲテモノと思ってしまうが、これがめちゃくちゃうまい。豚の肺のプルプルとした食感がたまらない。この『猪肺湯』は本当にだまされたと思って一度チャレンジしてほしいグルメである。

豚の肺、食感がマジたまらない

豚の肺、食感がマジたまらない

 

そして二品目は沙県小吃の代表格とも言える『蒸餃』。蒸餃の売りは何と言っても値段。このお店ではなんと4元という驚きの値段。SNSのローカルグルメネタは値段も投稿を映えさせるポイントで、このくらい安いと「安いですね!」っていうコメントがつくかも・・?笑ちなみにスープと蒸餃は頼んでから早ければ15秒くらいで出てくるスピードメニュー。日本の居酒屋のスピードメニューなんて、スピードを語ってくれるんじゃないよっていうくらい、出てくるのが早い。

そして三品目は『炒米粉』。いわゆる日本でいう焼きビーフンではあるが、どこか素朴な味わいながらもしっかりと胃袋にうったえてくるあたりは主食級の存在感。

さとけんオリジナル3点セット、ご賞味あれ

さとけんオリジナル3点セット、ご賞味あれ

 

百聞は”一食“にしかず、是非ご賞味あれ。

 

 


沙県小吃
住所:広州市海珠区池滘西大街57
時間:6:00~25:00
(その他市内各所に多数あり)

 

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佐藤健太
通称さとけん、中国歴6年。中国在住当初より、住まいが中心から遠く、周りにはローカ ルグルメしかなかったこともあり(?)日々ローカルグルメを食す毎日。今では明らかに現地人しか行かないであろうご飯屋を攻めるスタンス。近頃は何なら言動が現地人よりも現地人と言われる始末。一番好きな食べ物は妻の手料理、本職はフクヅクリ。

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