重点保護文化財「五仙観」広州市

2014/04/14

~五仙観~

明の時代、1377年に創建された五仙観。5人の仙人が祭られた羊城八景の1つで、広州市の重点保護文化財に指定されている。当時は10あまりの殿があったそうだが、現存するのは山門と後殿、東西房などの一部のみだという。

五仙観にまつわる言い伝えがある。周の時代に、5人の仙人が稲穂をくわえた羊にまたがって広州にやってきて、地元の人にその稲穂を渡し五穀豊穣を祈願したという。その後、仙人は去ったが、残された羊は石碑になった。そして、この5人の仙人のために、五仙観を建立したという。この言い伝えにちなみ、広州は「羊城」と呼ばれるようになったそうだ。

石碑以外にも、「嶺南第一楼」は必見。敷地の一番奥にある、赤色の鐘楼で、明の時代に建築されたものだという。銅製の鐘は、規模が大きく見ごたえあり。

昔の広州の様子が分かる模型などの展示もあり、歴史に触れることができる。北京路からも比較的近いのでぜひ一度!

五仙観

~三元宮~

記念堂駅から徒歩すぐの「三元宮」は、地元の人に親しまれている道教寺院だ。三元とは道教の、地宮、天宮、水宮の総称で、災いを遠ざけ福をもたらすという意味があり、庙会などのお祭りには参拝客が続々とやってくる。

広州市にある道教関連の建築物の中で最も古く、創建は東晋時代(317-420)、当時は越崗院と呼ばれていたが、明の時代に修復され三元宮と呼ばれるようになったという。

正門右側のチケット売り場で入場券を購入し、正門をくぐろう。正面に三元殿、さらに左右に鐘鼓楼、奥に老君楼、東西にも殿が続いている。特に高さ約16メートルもある三元殿は、荘厳な雰囲気で圧倒される。

現地に駐在していると、なかなか名所旧跡を訪れようとはしないものだが、たまには週末ぶらり広州レトロ散歩に挑戦してみては。

三元宮

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