ど・ローカルグルメ「腹を鳴らせば」第9回

2019/06/26

Ä╩É^1今や現代の生活において「スマホ」はなくてはならない存在になった。特に中国は、キャッシュレス先進国に名を連ね、モバイル決済認知度が世界第1位と言われるほどである。中国に住んでいれば中国人のみならず、我々外国人ですら毎日のように「微信支付」や「支付宝」を使って代金の支払いをすることがすっかり当たり前になり、現金を持ち歩く必要がもうここ数年ですっかりなくなってしまった。スマホ1台あることによって、お金のやりとりが劇的に簡単になり、それ以外にもスマホで使える様々な「アプリ」があることによって、世の中がどんどん便利になっていくなと改めて感じるものである。スマホアプリも中国生活で使える便利なものが本当にたくさんあり、日本人同士で話してると、「このアプリ日本でもあったらいいのになー」ということも少なからずあると思う。その中でもすごく便利なんだけど、まだまだマイナーなアプリなどもあり、そういうネタをいつか紹介したいなとこっそり思っていたりする。

Ä╩É^2さて、肝心なローカルグルメネタであるが、グルメ好きであれば恐らくスマホに入っているであろうアプリ「大衆点評」。日本でいうところの食べログやぐるなびといった口コミサイトの中国版である。近所のご飯屋検索から始まり、そのお店の住所や営業時間、平均単価などあらゆる情報を確認することができる。そして何よりも参考になるのが、そのお店を利用したことのあるお客さんの口コミとアップしてくれている料理やメニュー、お店などの写真である。一般のお客さんが投稿しているということもあり、そのお店に対するリアルな意見を垣間見ることができるのである。

今回紹介するローカルグルメは、初めは中国人の知り合いにただただ連れられて行ったのだが、行ったあとで改めて大衆点評で見たら、大衆点評内にあるとあるジャンルの広州人気店ランキングでなんと堂々の第1位に君臨していたのである。今回ご紹介のお店は「呼倫貝爾炭烤羊腿」。「烤羊腿」、読んで字のごとく羊の足の丸焼きで、これまた日本ではなかなかお目にかかることのない、中国ならではのローカルグルメの一つである。そして先ほど記したとあるジャンルというのがこの「烤羊腿」である。

Ä╩É^3烤羊腿は重さ単位で注文をして、注文してから専用の窯でじっくりと焼き上げるので、普通の料理に比べると結構時間はかかる。まだかまだかと待っている所に、串刺しになったこれはこれはゴツい羊腿が目の前に現れ、テーブルのコンロに掲げられる。その姿たるや、#フォトジェニックならぬ#フォトジェ肉である。

この感動と興奮をスマホで写真に収めたら、ここは決して無理をせず、店員さんを呼んで焼きあがった表面をそぎ落としてもらおう。そしてそのそぎ落とされた羊肉にクミンやトウガラシなどのスパイスをプラスして口に運ぶ。口の中に広がるのは、言葉で表すのは少し難しいが、日本ではそうそう味わうことのできない、中国で食べる羊ならではの野生くささとでも表現したらいいだろうか、広い大地の上の生命力をも感じる味わいである。

そしてこのお店ではお会計の際に大衆点評を使ってお会計をすると、100元につき12元引きになるという嬉しいアプリ特典もあるので、是非ご利用を。百聞は”一食“にしかず、是非ご賞味あれ。


ÆnÉ}呼倫貝爾炭烤羊腿(南田店)
住所:広州市海珠区宝崗路栄徳街30号
時間:17:00~翌3:00

 

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佐藤健太
通称さとけん、中国歴6年。中国在住当初より、住まいが中心から遠く、周りにはローカルグルメしかなかったこともあり(?)日々ローカルグルメを食す毎日。今では明らかに現地人しか行かないであろうご飯屋を攻めるスタンス。近頃は何なら言動が現地人よりも現地人と言われる始末。一番好きな食べ物は妻の手料理、本職はフクヅクリ。

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